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  南京大虐殺の惨事は、国内外で多くの人々により、文字と画像で記録され、事実上の『南京大虐殺文書』が形成された。2015年10月、ユネスコは「南京大虐殺文書」が「世界記憶遺産」に登録されたと発表した。南京大虐殺の歴史記憶は、これによって中国の記憶から世界の記憶にもなり、世界的な共通認識を持つ記憶遺産になった。
  2019年11月6日午後、登録申請プロジェクトに参加した南京市公文書館史料開発利用所の夏蓓所長は、第10期紫金草平和講堂の現場を訪れ、視聴者に「南京大虐殺文書」の主な内容、登録申請の過程および成功の意義を述べた。
 
 
  「登録申請」の堅実な8年間の道のり
  『南京大虐殺文書』は、2008年8月から2015年10月までの8年にわたり世界記憶遺産名簿に登録された。
  「2008年8月、ユネスコ文化委員会のカルメン?パラディ議長が記念館を見学した。特にアメリカ人牧師、ジョン?マギー氏の16ミリカメラと、その南京大虐殺の現場で撮った原始的な素材を見たとき、カルメン?パラディ議長が、「南京大虐殺文書を世界記憶プロジェクトリストに入れて保護すべきだ。」と提案したことを夏蓓所長は述べた。
  2009年1月、南京市の第14回人民代表大会で、記念館前館長の朱成山さんと他の人民代表大会代表9人が連名で、南京大虐殺特集文書を世界記憶遺産委員会に申告するという提案を提出した。協議の結果、同年4月、日本軍南京大虐殺遭難同胞記念館と中国第二歴史公文書館、南京市公文書館の3社が共同で、中国記憶遺産委員会に申告することが決められ、登録に向けた第一歩を踏み出した。
  2010年2月、『南京大虐殺に関する特別文書(5組)』は中国国内の選考を通じて、『中国文書文献遺産』に登録され、初戦で勝利した。
  2012年7月23日、南京市人民政府の指示で、「南京大虐殺文書世界記憶遺産工作指導グループ」が設立され、これにより登録申請の道が始まった。
  2014年3月5日、中国国家公文書局は『南京大虐殺文書』と『慰安婦文書』をユネスコ世界記憶遺産委員会に申告することを決定した。「南京三館」のほか、中央公文書館、遼寧省公文書館、吉林省公文書館、上海市公文書館の4つの公文書館が新たに追加され、申告した館数は7館に拡大し、内容は典型的なサンプルであり、前の5組から11組に拡大された。その中に、『程瑞芳日記』、南京大虐殺の実景を撮ったアメリカ人牧師、ジョン?マギー氏の16ミリフィルムの原物、フィルムケース、カメラ及び関連映像なども含められた。
  2014年3月30日、中国記憶遺産委員会は、典型的なサンプル11組を提出して、ユネスコ世界記憶遺産委員会に正式に申告した。
  2015年10月4日、国家公文書局の李明華局長を団長とする中国代表団が、アラブ首長国連邦アブダビでの世界遺産委員会に出席した。パリ時間の10月9日夜、ユネスコの公式サイトで公表された2015年『世界記憶遺産名簿』の中で、『南京大虐殺文書』が登録され、中国の10番目の世界記憶遺産となった。

  推敲に推敲を重ねた「登録申請」文書の確定
  申告文書選別での、一番の難題は「何を選ぶ」かであった。当時、記念館と中国第二歴史記録館、そして南京市公文書館に保存されている南京大虐殺に関する文書が膨大であり、すべてを申告することは不可能なため、どの文書で登録するのかが難題
  であった。
  夏蓓所長によると、膨大な史料を、専門家たちは工夫を重ね、論争した結果、世界記憶遺産事業が注目している通りに厳選するという統一認識に向かった。
  厳選を重ね、中国記憶遺産委員会がユネスコ世界記憶遺産委員会に提出した典型的なサンプルは以下の11組である。
  「国際安全圏にある金陵女子文理学院の舎監程瑞芳氏の日記」
  「アメリカ人牧師、ジョン·マギー氏の16ミリカメラとそのフィルムの原物」
  「南京市民の羅刹氏が命懸けで保存した、中国に侵入した日本軍が自撮りした百
  姓虐殺と女性強姦の写真16枚」
  「中国人の呉旋氏が南京臨時参院会に提出した日本軍暴行の写真」
  「日本戦犯の谷壽夫が南京軍事法廷で裁判されたときその判決文の正文」
  「アメリカ人のベイデス氏の南京軍事法廷での証言」
  「南京大虐殺生存者陸李秀英氏の証言」
  「南京市臨時議会南京大虐殺事件敵軍の犯罪調査委員会の調査表」 
  「南京軍事法廷調査の罪証」
  「市民から提出された南京大虐殺についての文書」
  「外国人日記『南京を占領する--目撃者の記述』」
  1937年から1948年までに形成されたこの一連の文書は、歴史の手がかりは明晰であり、相互補完的に完全な証拠として形成された。南京占領中の日本軍がいかに中国軍民を虐殺し、財物を略奪し、女性を強姦したかなど、大量の犯罪事実がリアルに記録されている。これらは南京大虐殺の歴史を否定する、日本の右翼に対する有力な証拠で、重要な史料的価値がある。

  「登録申請」が成功した後
  『南京大虐殺文書』は世界記憶遺産に登録された時、ユネスコの条例に従い、関連文書を国際社会に公開するということを約束した。では、どのように有効な保護かつ合理的な利用を行うのでしょうか?
  夏蓓所長によると、「登録申請」が成功した後、南京市公文書館に南京大虐殺原物を保管する専用の収蔵庫を設置した。「登録申請」に携わった7社は、所蔵する南京大虐殺文書を大規模に整理、デジタル化、編成し、さらにデータベースを作成した。
  また、2017年、中国国家公文書局は「南京大虐殺文書」の影印本を出版し、最も真実かつ貴重な歴史文書を通じて、日本軍が南京で犯した凶悪な暴行を実証した。
  『世界記憶遺産名簿-南京大虐殺文書』

  2016年、『ハンブルクの子 南京の善人』という主題展が、ドイツのハンブルクで開催され、南京大虐殺で中国人を守ってくれたドイツ人の方々を紹介した。

  「南京大虐殺史実展」は、これで30余りの国と地域で開催された。生存者と国際的友人の子孫を中心に口述史の発掘と伝播、南京紫金草国際平和学校の交流活動……登録して以来4年間、記念館は関連著書を出版し、記念碑を建て、儀式的な教育活動を行うほか、公衆メディアや自己メディアプラットフォームを通して、歴史を銘記し平和を愛する声を全世界に発信した。
 

 

  

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