送別|侵華日軍「慰安婦」制度被害生存者の李美金氏逝去
2023年11月9日22時頃、侵華日軍「慰安婦」制度被害生存者の李美金氏が海南省澄邁で逝去した。享年は98歳である。
李美金氏
李美金氏は1926年生まれ、海南省澄邁県の出身。
1941年、日本軍に「慰安婦」として強制徴用された16歳の彼女は、昼は働かされ、夜は性的屈辱に苦しめられた。少し怠けていると、日本軍に銃で後頭部を叩かれたり、腰を殴られたりした。その後の数十年間、雨や曇りの日になると、その傷が痛くなる。2017年、李美金氏はドキュメンタリー「二十二」の撮影に出演した。
2017年から記念館のスタッフが毎年李美金氏を見舞いに訪れている。
晩年には、李美金氏の起居はその子供が世話をしていた。家のリクライニングチェアに横になって目を閉じて心を休めるのが好きな李美金氏は、訪問者たちが見舞いに来たのを見ると、いつも明るくて楽しそうな笑顔を見せてくれる。自宅で食事まで親切に誘ったりしてとても温かくて優しかった。
2023年記念館スタッフが李美金氏を見舞いに
今年の4月、再び海南まで李美金氏を見舞いに行った記念館のスタッフを見ると、彼女は嬉しさのあまり「共産党がいなければ新中国はない」という歌を歌い、そして別れる時に「来年また会おう」と約束したが、それが永遠の別れになったとは思われなかった……。
侵華日軍南京大屠殺遇難同胞記念館、南京利済巷慰安所旧跡陳列館は李美金氏とそのご家族に深い追悼の意を表し、来世が幸せに生きられるように願っています。