「世界記憶 平和のビジョン――南京大虐殺史実展」 スペイン・マドリードで開催
出展ゲストが集合記念写真を撮影
スペイン現地時間の10月26日15時、「世界記憶 平和のビジョン——南京大虐殺史実展」がマドリード都市展示活動センターで開幕した。これは南京大虐殺史実展の初めてのスペイン展である。在スペイン中国大使館文化参事官の賀踊氏、スペイン知華講堂名誉主席マルセロ・ムニオス氏、侵華日軍南京大屠殺遇難同胞記念館館長の周峰氏、及びスペイン現地各界の代表とメディア陣など80人以上が開幕式に参加した。
「世界記憶 平和ビジョン」をテーマとし、南京の浩劫、正義の裁判、平和の城という3つの部分からなる展覧会は、100枚以上の歴史写真、10点の実物展示品及び9点の複製品を用いて、侵華日軍の南京での暴行及び国際法廷による日本戦犯裁判などの史実を述べ、南京の「国際平和都市」の平和実践を展示して、国際社会に中国人民の歴史を銘記し平和を大切にし、平和的発展の道を揺るぎなく歩み、人類運命共同体の構築を推進するという願いを伝える。
展覧会はスペインの『洪水報』などの西方メディアの報道と西方人士の日記、書簡を大量に引用し、第三者の視点からの叙事方法で、理性的かつ客観的に歴史を語っている。同時に、スペインと第二次世界大戦中の東方反ファシズム戦場との接点を掘り起こして、スペイン観客との共感を求める。
知華講堂名誉主席、創始者のマルセロ・ムニオス氏が挨拶
知華講堂名誉主席、創始者のマルセロ・ムニオス氏は挨拶の中で、「中国は世界の反ファシズム戦争の勝利に大きな犠牲と重要な貢献を払いました。私たちは第二次世界大戦の終結を記念すると同時に、この戦争がアジアにも同様に深い苦難をもたらしたことを無視していました。私は自分のできる限りのことをして、このような歴史的不公平を是正し、数百万人のアジア人被害者、特に南京大虐殺の被害者に敬意を表したいと思います。私が中国で何度も感じたように、中国が提唱しているのは平和で公正的な方法で歴史を銘記し、侵略者の罪を忘れないようにし、このような暴行を二度と繰り返えされないようにするということです」と述べた。スペイン在中国観光協会のラファエロ・カレス・シスネンガ会長は見学後、「南京大虐殺を知っています。これは南京で起きた悲惨な歴史であり、中国人民もスペイン人民も覚えなければならない事件だと思います。私たち全員はこのような悲劇が二度と起こらないようにするためにこの歴史を忘れるべきではないのです。」と述べた。
侵侵華日軍南京大屠殺遇難同胞記念館館長の周峰氏が挨拶
侵華日軍南京大屠殺遇難同胞記念館の周峰館長は、「戦争は鏡であり、平和の大切さをよりよく認識させることができるのです。今回の展覧は‘世界記憶 平和のビジョン’をテーマに、歴史記憶から人々の平和への憧れと守りを呼び起こすためなのです。マドリードは‘ヨーロッパの門’として知られていますが、この門を通じて、スペインに中国人民の人類運命共同体構築のビジョンを理解してもらいたいです。そしてこの門を通じて、中西両国人民の歴史的記憶と共通の未来を繋げることができることを願っています」と語った。
ゲストが展覧会を見学
2015年10月9日、南京大虐殺文書がユネスコの「世界の記憶リスト」に入選し、南京大虐殺の歴史が世界の記憶となった。現在までに、侵華日軍南京大屠殺遇難同胞記念館は米国ロサンゼルス、ロシアのモスクワ、イタリアのフィレンツェ、フィリピンのマニラ、フランスのカーン、ベラルーシのミンスク、チェコのプラハ、デンマークのオフスなどの都市で展示を行った。
出典:新華社クライアント編集:周萱婷