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  今年の端午の休みに、赤いネッカチーフをつけている学生、白菊を握っている外国人観客、車椅子に乗っているお年寄りが記念館に来た……記念館は祝日に「早めに開館、遅めに閉館」を実施したり、特殊群体にバリアフリー通路を開通したりするといった利便を図った措置をとって、観衆が“いいね”を押してくれた。

  祝日の終わり頃に、これらの感動的シーンを振り返ることにしよう。

  家国心を伝承

  休暇中、多くの観衆は記念館を南京旅行の最初の見所として、ここで近距離で歴史に触れることにしている。身を持って実践する多くの親が子供を連れて記念館を見学し、この旅を子供の愛国主義教育の重要な一課としている。

  胡さんは8歳の息子胡家麟君を連れて記念館に見学に来た。胡家麟君は今年小学校二年生で、少年先鋒隊に加入したばかりで、記念館に入る前にわざと赤いネッカチーフをつけた。お母さんは「私たちはわざわざ上海から来ました。子供を連れて記念館で愛国主義教育を受けさせ、この歴史の‘必修科目’を受けさせます」と言っている。

  合肥から来た小学生の卜安童さんはメッセージに「国恥忘れずに、困難克服し前進し、祖国の繁盛に力を貢献する!」と書いた。そして、サインの「学生」の後に括弧をつけて「中国人」と注釈し、「感想を書く時に新しく習った言葉を使いました。わざと中国人だと注釈して、中国人は自分の祖国を愛している、決して歴史を忘れないということを表明したいです」。

  平和伝言壁の前で小学生の陳瑾瑄さんは真面目に壁に書いてある「世界に戦争や破壊がなく、平和が世界を照らすように願います」。お母さんにこのメッセージを撮してもらって、週記に書き入れるつもりだという。「私は祖国を愛しています。祖国の歴史を覚えます。自分さえ強ければ、いじめられることはありません」と言っていた。

  「ママ、持ち上げてくれる?もっとはっきり見たいんだ」侵華日本軍南京大虐殺犠牲者集団虐殺地の土壺の前で、男の子がお母さんにこう話した。「子供を連れて記念館を見学するのはその愛国心を育て、自立自強の資質を身に付けるように励ますためです」。

  王さん(女) は5歳の娘を抱いてこの『爆撃』という彫塑の前に立ち止まっていて、「この彫塑は母親が子供を連れて避難することを塑造していますが、これを見ると、当時数え切れないほど多くの母親が孤独で無力だったことを思い当たります。同じ母親として、子供たちが平和な環境の中で育ってほしいですね」と彼女が言った。

  世界記憶を伝える

  休暇中、多くの外国人観衆が記念館に入って、南京大虐殺の世界記憶を伝えている。

  ドイツから来て妻が南京の人である一人のドイツ人観衆が記念館に来て、「妻を通して南京と南京の歴史を知りました。記念館でこの血まみれな歴史を直接見て、人々が戦争中で助け合うことを知っていて、私が受けた衝撃は言葉では言い表せないほどです」。

  ブルガリアから来たミロさん(Miro)は記念館は教育意義のある場所だと思っている。「『ラベー日記』という映画を見たことがあります。今は記念館に陳列を見に来て、本当に衝撃的ですが、いい勉強になりました。この悲惨な歴史が繰り返されないよう願います」。

  アレックサンダルさん(Aleksandr)とエヴーン二ーさん(Evgeniy)は仕事で中国に出張に来たので、わざと記念館に見学に来た。二人は以前は本で南京大虐殺の歴史を読んだことがあるが、今回は記念館を見学した後、大変ショックを受けたという。エヴーン二ーさんは「記念館は非常に重いところです。陳列はとても印象深くて、南京大虐殺は人類歴史上で巨大な悲劇です」と言っている。

  温かいサービスを与える

  休暇中、記念館は「早めに開館、遅めに閉館」という措置を実施し、特殊群体に予約優遇サービスを提供している。毎日、三十人以上の紫金草ボランティアが勤務し、百人近くの記念館館員が前線で観衆にサービスしている。

  お年寄りの余路林さんは足が不自由なので記念館は予約なしの優遇サービスを提供した。ボランティアの趙林さんや蒋陵業さんなど車椅子を持ってきて

  余路林さんを押してバリアフリー通路を通った後、次に大学生のボランティアが展示室まで案内した。余路林さんは「足が不自由だから見学は無理じゃないかなと思いました。君たちのサービスは温かくて素晴らしいです。感動しました!」と話した。

  6月23日に、平均年齢60歳の36人の聴覚障害者の観衆が見学に来たので、記念館は彼らのためにバリアフリー通路を開通した。展示室の中で案内員はジェスチャーで彼らに参観ルートを案内している。一人の観衆の娘さんの姜さんは「父と母、おじさん、おばさんたちはとても興奮しています。みんな記念館で近い距離でこの歴史を知りたいです」と言っている。

  ラベーの彫像の前でボランティアの孫昱旻さんは観衆と一緒に『ラベー日記』を朗読している。高校卒業した孫昱旻さんは大学入試が終わった後で、記念館のボランティアに加わった。「私は警察学校に入りたいです。将来は警察になって国を守ります」。いい成績が取れるように祝福します!

  一緒に朗読した観衆の程如意さんと黄美倩さんは安徽医科大学臨床医学学院の学生で、「私たちは将来これらの国際友人と同じように、学んだ知識を生かして、死を救い傷者を支え、より多くの人を助けます」と彼女たちが言っている。

  優待群体予約免除サービス窓口で三人の係員が一刻も休まずに働いている。そのうちの20代の楊暁婷さんは、「休暇の初日と二日目はとても暑くて、子供やお年寄り、現役軍人、退役軍人など特殊群体のために迅速にサービス手続きを行い、皆さんが待つ時間を減らしてスムーズに入館して観覧できるようにしています」と話した。

  三日目、雨が降り出したが、観衆の見学の足を止めることはなかった。スタッフたちがすぐに溜まった水を掃除して観衆通路の安全通過を確保した。ボランティアたちは足の不自由な観衆のために車椅子を用意しておき、バリアフリー通路を開通した。


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