国際博物館の日|歴史記憶を強固、良い未来を共創
歴史記憶を強固、良い未来を共創
江東平
2023年国際博物館の日、人々は博物館がより良い生活と社会の持続可能な発展を構築する役割に焦点をあてている。国際博物館協会による新たな定義によると、研究、収蔵、保護、解釈と展示などの機能以外に、アクセシビリティと包容性があり、多様性と持続可能性を促し、教育、鑑賞、深思と知識共有のために多種多様な体験を提供する役割も持っているという。現在、博物館は絶えず新たな情勢と需要に適応しており、その積載した歴史的記憶も新しい時代の条件下でなおさら持続可能になる。
習近平総書記は2017年南京大虐殺犠牲者国家追悼式に出席した後、「歴史は美しさであれ、災難であれ、真実が必要です。前事を忘れず、後事の師として、私たちは歴史の鏡を拭き、ほこりを拭きはらって、歴史を鑑として未来の道を歩まなければならないです。」と指摘した。博物館に陳列されている一つ一つの文物と史料は人類の真実な記憶を担っており、来る道も見させ前に進む方向も照らしてくれている。
歴史の鏡を拭いて真実が見られたことは平和の難しさをつくづく感じさせてくれる。メーデーの間、侵華日軍南京大屠殺遇難同胞記念館を見学した一人の観衆は、日常ではいろんなストレスがあるが、展示室にある古い写真を見ると、自分の悩みなど何でもなくなり、過去のあの時代と比べたら私たちはとても幸せだと思われると話した。南京大虐殺は人類史上では非常に暗黒な一頁であり、野蛮な侵略、残虐な殺戮が後世に残したのは家破れ人亡びの悲惨な教訓である。歴史を忘れることは裏切りになるということを意味する。時代がどんなに変わっても、私たちは国家が受辱、人民が受難、文明が蒙埃の苦難な歴史を忘れてはならない、勇敢に献身した革命烈士を忘れてはならない、侵略者に残酷に殺戮された同胞を忘れてはならない。空から飛んできた美しい歳月なんかこの世にはない。先人の犠牲と奮闘があったからこそ、今の平和で安定した生活があるのだ。
未来の道を歩むには私たちが手を携えてより良い明日を切り開く必要がある。歴史は私たちに、立ち遅れたら打たれる、発展してこそが自強出来ることを肝に銘じなければならないということを警告している。苦難を経験した南京大虐殺生存者たちは、美しい生活を追求する信念を失わず、各分野で奮闘の人生を見せた。『南京大虐殺史実展』の25万点以上の感想メッセージには自強の家国情が満ちている。平和の道は屈折で難しいと言うことは歴史が教えてくれた。「平和と安定があって人類は初めてより良い夢を実現させることができる。」記念館の「大思政課」では、全国からの青少年は、説明を聞く、史料を読む、感想を語るなどの形を通じて、更に「決して歴史の悲劇を繰り返させてはならない」という言葉の重みと責任感がわかった。強国建設と民族復興の美しい未来を切り開くことは革命先烈と遭難した同胞を安心させるだけでなく、更にそれは私たちの世代の負うべき歴史的使命なのではないかと思われる。
博物館は人類文明を保護・伝承する重要な場所であり、歴史を証明するだけでなく現実を啓発し未来を明示している。私たちは歴史記憶を強固し、中国精神を発揚し、文化自信を固めなけれならない。「平和の薪火を受け継いで後代に伝え、発展の動力を充実させ、文明の光を輝かせよう。」中国式現代化を推し進める実践の中でより良い未来を築き上げようではないか!
作者:国家記憶及び国際平和研究院評論家 江東平