生存者後人は南京嘆きの壁に涙を、国内外の若者は歴史記憶を伝承
4月4日、記念館は犠牲者名簿の壁の前で南京大虐殺犠牲者の清明節追悼式を行った。南京大虐殺生存者の後人の代表、南京大虐殺犠牲者の遺族代表が生死が86年間離れた痛みを訴えた。国内外の学生の代表も儀式に出た。
今年は南京大虐殺が発生して86周年で、平均年齢が93歳を超えている生存者は歴史の証人として衰えつつあり、南京大虐殺の記憶伝承はその後代の肩にかかっている。余昌祥氏は去年亡くなり、その娘さんの余惠如さんが記憶リレーを受け継ぐ。彼女は清明節追悼式は犠牲者遺族のことだけでなく、更に重要なのは歴史を銘記し平和を大切にする意識を呼び起こす担い手であると述べている。
今年逝去した南京大虐殺生存者の葛道栄氏の息子さんの葛鳳瑾さんと葛鳳亮さんは何度も父親に付き添って、集会に出たり宣伝説明をしたりした。先代が南京大虐殺期間中の悲惨な情景を思い出すと、二人は涙を堪えきれなかった。「父は戦争の痛みを経験したことがあったから、私たちに歴史をしっかり覚えることを教育しました。これから、引き続き南京大虐殺の歴史を伝え、より多くの人に歴史を銘記し平和を大切にしてもらいます。」と二人は言っている。
記念館館長の周峰氏は、「歴史を直視してこそ現在を大切にでき、歴史を銘記してこそ未来を創ることができます。血と涙で凝縮された歴史記憶を永遠に銘記して、平和を守り、平和を大切にする祈願を伝えていき、歴史の悲劇を二度と繰り返さないようにしましょう。これが虐殺された犠牲者への最高の記念です!」と語った。
その日、ロシア、ウズベクスタン、マレーシア、ナイジェリア、モロッコから来た海外留学生は生存者の後人と面と向かって交流した。国が異なるにもかかわらず、彼らはこの歴史の痛みを身にしみて共感し悲しみを表した。「この歴史は憤りを感じさせます。全世界の若者も見に来るべきです!」と留学生たちが次々と言った。