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  記念館には南京大虐殺の歴史記憶伝承者という特殊なボランティアがいる。彼らは記念館追悼広場で観客に家族ストーリーを解説している。

  記念館追悼広場の「歴史証人の足跡」銅板路に南京大虐殺生存者の銅像が二体聳え立っている。ズボンの右足の部分を捲くりあげているのは彭玉珍氏。3月4日、その曽孫の関若欣さんは記念館に来て観客に曽祖母の不幸な遭遇を語った。

関若欣さんが彭玉珍氏の銅像を拭いている

  南京大虐殺の期間中、彭玉珍氏の右足の膝関節は日本軍に射たれ、弾丸に貫かれたため、終身障害になり苦しみ尽くした。関若欣さんは「曽祖母が生きていた時、その足跡の模様を摺りとるために記念館まで付き添って来たことがある。曽祖母とお別れしましたが、その銅像と足跡は一種の精神が伝わっているようです。それは、足跡は鉄証で、永遠に歴史真相を記録して訴えており、そして後代の人を戒めるということです」。

  夏媛さんは小さい時から祖母・夏淑琴氏の幼い頃の不幸な話を聞き、その苦しみを見てきた。祖母の銅足跡のそばで夏媛さんはその場にいる観客に祖母の痛ましい体験を話している。今、祖母の手からリレーバトンを受け継ぎ13歳の息子と一緒に南京大虐殺の歴史記憶伝承者として、引き続き祖母の証言を語る道を続けている。

  生存者馬秀英氏の曽孫の馬雯倩さんは2019年記念館の紫金草ボランティアになった。今年の春節にお父さんの馬俊さんといっしょに記念館に来てボランティア解説員を担当した。「こんなにたくさんの観客が見学に来られて、本当に感動しました。曽祖母は生前「息さえあればずっと証言します」と言ったことがあります。わたしは曽祖母の遺志を受け継ぎ、この歴史を伝えていきます。これも曽祖母を安心させる最もいい方法です」と馬雯倩さんが言った。

馬俊さんと馬雯倩さんが解説している

  現在、ますます多くの夏媛さんや馬雯倩さんのような生存者二代、三代更に四代が歴史記憶のリレーバトンを受け継ぎ、歴史真相を伝えていくところである。

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