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  南京大虐殺生存者の王長発氏は3月3日に亡くなられ、享年99歳。

  王長発氏は1923年の生まれで、家は日用雑貨の露店を出して生計を立てていた。日本軍が南京を侵略し占拠した翌日、王長発氏は一番上の兄の王長富氏、二番目の姉の王秀雲氏と難民避難所から家に帰る途中、南京の太平南路でたくさんの日本軍が街で人を殺したり捕まえたりしたのを見ていた。兄弟三人はすぐに振り返って逃げようとしたが、一番上の兄は弟と妹を守るために、自ら日本軍に捉えられた後、ずっと帰られなかった。王長発氏は幸い姉と難民区に逃げ戻ったが、やがて日本軍捉えられ、クーリーを強いられて、3、4日後はやっと帰らせてくれた。姉は帰ってからずっと泣いていて、聞いたら日本軍に強姦されたということがわかった。

  その後、他の人の話によると、兄の王長富氏は多くの若者といっしょに日本軍に長江辺の空き地に押し寄せられて、機関銃に射殺され、また死体にガソリンをかけられて燃やされ、最後に長江の中に捨てられたという。

  「兄が亡くなった時は19歳ぐらい、それは家族の永遠の痛みです」と王長発氏は追憶した。

  1951年、勉強が好きな王長発氏が就職した。彼は一生、本や新聞を読んだり、ニュースを聞いたりすることが好みだった。定年してから積極的にボランティア活動に加わったこともあり、怠らなく体を鍛えていた王長発氏は80歳の高齢でランニングにも参加し、壊れた電燈も自ら修理したという。

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