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  香港大公文匯新聞社江蘇省分社の陳旻さんは、約2年間にわたり、37分の版本のマギー氏の映像「南京復帰に全力を尽くす」に協力していた。

  2017年末、記念館の学者が陳旻さんに、邵子平さんを推薦した。邵子平さんは南京大虐殺の鉄証『マギーの映画』と『ラーベの日記』の主要な発見者である。その夜、陳旻さんは邵子平さんとすぐに連絡を取った。


2018年2月、陳旻さん(右)は邵子平さんの家に取材に行った際37分の版本のマギー氏の映像「一寸盤」が存在することを確定した                           

  2018年1月、南京大虐殺の犠牲者を記念する連合会(以下は連合会)は、陳旻さんと接触した。連合会は1991年にアメリカで設立され、メンバーは長年、南京大虐殺の史料や証拠を探し、ドキュメンタリーを撮影し、記念式典を行うことに取り込んでいた……また、彼らは中国の抗戦の歴史、特に南京大虐殺の歴史を広めるために多くのことをしている。邵子平さんは連合会の創会会長でもある。

  陳旻さんは資料を探す時、邵子平さんの論文に気づいた。1990年12月下旬から連合会がアメリカで、『マギーの映画』を探していた経緯が簡単に記録されてある。「フィルムは37分間ぐらいで、もう53年になったが、内容の質が全く変わらない」。

  陳旻さんはすぐ、魏碧洲氏(アメリカの『世界日報』副総編)にインタビューした。1991年当時、魏碧洲さんは「世界日報」の時政記者で、連合会が主催した記者会見に参加した。魏碧洲さんによると、当時見たのは、邵子平さんがマギー氏の家の地下室から見つけた南京大虐殺を記録したフィルムの集まりであり、つまりその37分間のビデオが存在することが確認できたのである。

  今回のインタビューは、37分の版本の『マギー氏の映画』の確認で重要な根拠となった。

  邵子平さんは、陳晁さんにある手がかりを与えた。「一寸盤」は華僑である陳憲中さんのところにあるかもしれないということである。陳旻さんは数日連続で夜中まで起きて、陳憲中さんに国際電話をかけた。ある日、北京時間の午前3時、この電話はようやく通じ、陳憲中さんと連絡がとれた。その後、陳旻さんはウィーチャット、電話、メールなどを通じて陳憲中さんと連絡をとり続け、陳憲中さんに「一寸盤」を探すよう促すなど、二人の通信は何百回にも達した。

  2018年10月、愛国華僑のグループが7ヶ月間の調査を経て、37分間の版本のマギー氏の映像の「一寸盤」がニューヨークで見つかった。2019年4月、記念館は専門家グループをアメリカに派遣して検証した。専門家によると、今まで発見された日本軍の暴行を記録する様々な映像の中で、このビデオが最も全面的で、内容が最も豊富な版本の一つであることが判明した。


37分の版本の「一寸盤」

  陳旻さん、スタッフ、専門家学者、新聞業界の同僚らが、いろいろとコミュニケーションした結果、邵子平さん、陳憲中さん、姜国鎮さんらは37分版の「一寸盤」を記念館に寄付することにした。

 2019年12月13日、記念館で寄付式が行われた 邵子平さん(右一)、陳憲中さん(右三)、姜国鎮さん(右二)は37分間の映像を記念館に寄付し、マギー氏の孫二人も寄付式に出席した

  陳旻さんは、「これからも引き続き記念館の文化財史料の募集、展覧会の展示、中国人抗戦の歴史の伝播に力を尽くしたい」と話していた。

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