お問合せ先 | 侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念館

検索フォーム

  6月30日、中国を侵略した日本軍「慰安婦」制度の被害者である雷金二氏が98歳で中国湖南省で亡くなられた。

  1925年7月25日、雷金二氏は湖南省華容県で生まれた。1943年春のある日、日本軍は華容袁家咀という所を掃討しにきた。同じく近所に住んでいた当時5歳だった張二英氏は、二人の少女と家の近くで遊んでいた。そこに日本軍が銃声に伴って突然やってきた。雷氏は呆然としていた張氏を背負って逃げようとした。しかし、張氏を背負ったため、雷氏は土の道路で遠く走れなかった。その時、日本軍は近づいてきた。雷氏は張氏を道端の溝のそばに下ろし、わらをかぶせて、絶対に声を出さないようにと彼女に言った。その後、雷氏日本軍に拠点に連行され、毎日日本軍数人の野蛮な性暴行を受けていた。十数日後、父親がお金を支払ったことで救われた。

  張氏は雷氏のことをずっと感謝している。2011年5月、雷氏がまだ健在であることを知った時、張氏は感激で震えた。同年11月、やっと再会した二人は、過去のことを思い出し、抱き合いながら泣いた。

張二英氏は恩人の雷金二氏を抱きしめて泣いた

  昨年10月、11月、本館のスタッフは湖南省に2回訪問し、雷金二氏ら7人の日本軍「慰安婦」制度被害者を新たに確認した。今年、スタッフは生存者に会いに湖南省へ訪問する予定でしたが、雷金二氏はもう二度と会うことができなくなった。去年の訪問が最後の別れとなってしまった。

お問合せ先 | 侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念館