記念館は南京大虐殺生存者を慰問
中国の虎年春節の前夜、記念館では「迎春送福――2022年南京大虐殺生存者新春慰問活動」がスタートした。記念館の周峰館長、凌曦副館長、時鵬程副館長は、それぞれスタッフを率いて、生存者の葛道栄氏、艾義英氏、濮業良氏らを慰問した。
「記念館と南京侵華日軍被害者支援協会は、みなさんの家です。困ったことがあったら、ぜひご連絡ください。また、お体を大切にしてください」と周峰館長は、葛道栄氏の体調を詳しく聞きながら慰問した。歴史の証言者として、葛道栄氏は長年筆耕を続け、自分と家族の経験について、10万字以上を記し、本にして子孫たちに伝えている。
艾義英氏の家を訪問した時、過去のことに触れると、艾義英氏は凌曦副館長に、当時艾家の男性青壮年4人、平姓の姑父と叔母の息子が全部日本軍に殺されたことを涙ながらに話した。艾氏の家には、女性4人だけが生き残り、子供たちを連れて困難な生活を維持していた。その4人が「艾家未亡人」と呼ばれている。今の生活について、艾義英氏は「昼はコミュニティ食堂で、3元で三菜一肉の昼ご飯を食べ、午後、隣人たちと少しトランプをする悩みなしの生活だ」と話した。
濮業良氏はもうすぐ100歳になる。足が不自由なため、車椅子に頼るしかない。時鵬程副館長は、「お体を大切にしてください。100歳のお誕生日に、お祝いのケーキを持ってきますよ」と彼に約束した。