記念館紹介

侵華日軍南京大屠殺遭難同胞紀念館は、鄧小平さんの支持の下で建立され、1985年8月15日に開館された。30年あまりの建設と発展を経て、世界的に有名な記念館となっている。
現在、本記念館では、侵華日軍南京大屠殺史実展、「三つの必勝」主題展、「第二次世界大戦における性奴隷――日本軍の慰安婦制度及びその罪」という三つの基本陳列を通して、南京大虐殺事件、日本軍の慰安婦制度、中国人民抗日戦争の勝利などの歴史を常設展示している。「暴行、抗争、勝利、審判、平和」の五大テーマを表現している4000枚写真、9992点文物と262部映像資料の中、アメリカ人宣教師のジョン?マギーが南京大虐殺についての歴史映像を撮ったカメラとビデオ資料は、ユネスコ「世界の記憶」に登録されている。
館内では、三ヵ所の南京大虐殺「万人坑」遺跡を保存しており、1984年、1998-1999年、また2006年に発掘された遭難者同胞の遺骨を陳列している。2015年12月、新館の「三つの必勝」館と分館の「南京利済巷慰安所旧跡陳列館」が建設され、記念館は総敷地面積10.3万㎡、建築面積5.7万㎡、展区面積2万㎡に達している。記念館には、広場が7つ、彫塑作品が23点と大型彫塑群が1点、芸術壁が8面と造形の異なる記念碑が17基ある。本記念館は、大量の文物、写真、歴史証言、映像資料、記載資料、遺跡を活かし、南京大虐殺事件、日本軍慰安婦制度、世界的反ファシズムの勝利の歴史を展示する総合博物館である。また、毎年支援金を出し、南京大虐殺幸存者、慰安婦制度の被害者、抗日戦争に関与した元兵士たちへの支援活動を行っている。
本記念館は、1985年8月15日に開館して以来、2018年末まで、100以上の国家と地域から来た参観者や見学者を、のべ1億人接待した。習近平をはじめとする中国共産党や国家指導者、またデンマーク女王のマルグレーテ2世、アメリカ前大統領カーター、チェコ大統領ゼマン、日本前首相の村山富市、海部俊树、鳩山由紀夫、福田康夫、コスタリカ元大統領、ノーベル平和賞受賞者アリアス?サンチェス、オーストラリア参議院議長マーガレット、韓国前総理姜英勋なども接待した。30以上の国の在中国大使や駐上海総領事の参観、また近年アメリカ、イギリス、カナダ、日本、スペイン、中国香港、マカオなどの国や地方からのインタビューを受け入れた。
本記念館は、1997年全国第一陣愛国主義教育模範基地に認定され、2006年「全国重点文物保護部門」と国務院に指定された。2008年全国第一陣「国家一級博物館」に入選し、2015年中央精神文明建设指导委員会に「全国文明部門」、2018年「改革开放40周年优秀先进集団」に推薦された。
2014年12月13日から、記念館は南京大虐殺遭難者国家公祭儀式を行う場所と指定された。